Q&A

Q&A

このページはよく戴く質問に対する答えをQ&A型式でまとめてみました。徐々に増やしていきます。

オイルゲージを選定する際に注意する点は?
液種、液の濃度、圧力、温度(液温、取付位置の表面温度)の4点に特に注意する必要があります。最低限、以上の4点のデータが無ければ適切なゲージの選定ができません。これ以外にも振動の有無や周りの環境(外気の雰囲気や屋内外等)のデータがございましたら、より適切なオイルゲージを御案内できます。
製品在庫について
弊社の製品には、在庫製品と受注生産品がございます。
在庫製品に関しては、各製品の紹介ページにも明記しております。
在庫の状況に関しては、弊社営業部までお問い合わせください。
※在庫製品と明記している場合でも、標準品以外は別注扱いで受注生産品となります。


▼在庫製品一覧
KD型(KDM型) KIM-AR型 KDL型 KRM-DMS型
KC型(KCM型) KF型 KHR-A型 KRM-ES型
KP型 KDS型 KRM-A型 KRM-F型
KB型 噴流型 KRM-AD型 KRM-GS型
KMS型、KIS型 給油口付 KRM-B型 KRM-H型
KMH型 KL型 KRM-CS型 KRM-I型
RoHS適合について

近年、弊社への御注文及び御要望におきまして年々、環境対策の一環としてRoHS指令への適合が求められておりました。 弊社と致しましても御要望に応えるべく材料メーカーや部品加工業社と連携して資料収集を行い、準備をしてまいりました。
今後も弊社では(2008年3月末現在)各製品のRoHS指令への適合を徐々に進めてまいります。

弊社では、すべての製品の材質につきまして材料メーカーの提出資料(2008年3月末)を基本に適or不適の判断を致しております。

RoHS適合品
適合している製品には本サイトの製品案内のページで左記のアイコンが表示されます。
RoHS適合品有り
適合材料の部品調達の関係で適合、不適合の両方を扱っている製品や一部サイズのみ適合して いる製品には一部適合マークを表示しております。御注文の際には必ず御確認下さい。


RoHS指令に基づく環境対策におきまして最も基本的な部分として重視されております、いわゆる環境汚染6物質の含有の有無(2008年3月末現在、材料メーカーの提出資料に基づく)を以下の表に簡易的にまとめております。

真鍮素材にRoHS規制除外規定値(4wt%以内)の構成材料として含有されている以外には、 すべての製品に含有していません。
水銀 弊社製品には含有されている材質は使用されておりません。
カドミウム 真鍮素材に不純物として含まれております。
現在、含有量が規定値(75ppm以下)のカドミレス材への変更を実施しております。
変更済みの製品は適合品となっております。
締め付けトルクについて、振動による緩みの防止の為にできるだけ強く締め付けたいのですが?
基本的にはカタログや取扱説明書に表記した数値で管理して頂くのが最良です。
推奨しているトルクを大きく上回るトルクで締め付けますと本体やボルト、パッキン、Oリング等が破損する可能性があります。
ネジ部から漏れる危険性がある場合は、ネジ部にシールテープを巻くなどの対応をお願い致します。
パイプ式や金属製などのオイルゲージに使われているゲージ管の材質の違いについて?

弊社では、パイレックスガラス、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、ポリサルフォン樹脂、PFA樹脂(フッ素樹脂)の5種類の材質のゲージ管を採用しております。
簡単な特性を以下の表にまとめました。

材質 透明度 耐候性 耐衝撃性 耐熱性 耐油性 耐酸性 耐アルカリ性 注意点
パイレックスガラス × × 衝撃を与えると割れる場合があります。
ポリカーボネート樹脂 × 有機溶剤等の雰囲気にも侵されます。
アクリル樹脂 アルコール、エステル類に弱い傾向あり。
ポリサルフォン樹脂 体色が黄色味がかっています。
PFA樹脂(フッ素樹脂) 体色が乳白色になっております。

※上記の表は、あくまで目安です。参考程度に御考えください。
 御使用の際は必ず弊社に御確認ください。

水、温水に使用できるゲージは?
そのまま使用が可能なゲージは、KLPC-PS型、KLPC-SL型、KLPD-PS型、KLM-S型などがございます。その他に、パッキンをエチレンプロピレンゴム(EPT)に変更することにより、下記のオイルゲージも使用可能です。
KLPD-G型(EPTP/K仕様)、KLM型(EPTP/K仕様)また、常温付近での使用に関しては、KLA型(SUSB/T仕様)もご使用いただけます。詳細は、弊社営業部までお問い合わせください。
アルカリ性溶液に使用できるゲージは?
あくまで常温常圧下での話ですが、濃度5%程度であれば、KLPC-PS型KLPD-PS型、KLM型(PSFパイプ仕様)、KLPC-PFA型(EPTP/K仕様)、KLA型(SUSB/T仕様)等が使用可能です。濃度が高くなりますと、溶液の種類、温度等の影響が大きくなりますので、営業部までお問い合わせいただきますようお願い致します。
難燃性の作動油に適したオイルゲージは?

難燃性作動油の代表的な物に関して、利用可能なオイルゲージは、下記の通りです。

  • 1)水/グリコール系作動油・・・KHR-A型(EPTP/K、SUSB/T仕様)、KLPC-G型(EPTP/K、SUSB/T仕様)、KLPC-PFA型(EPTP/K仕様)など。
  • 2)リン酸エステル系作動油・・・KMH型KHR-A型KLPC-G型KLPC-PFA型など。
  • 3)脂肪酸エステル系作動油・・・KLPC-G型(ニトリルP/K仕様)、KLPC-PFA型(ニトリルP/K仕様)など。

温度、圧力等の条件によっては、使用できない場合もありますので、詳細は弊社営業部までお問い合わせください。

塗装作業中にオイルゲージが割れてしまいました。
弊社の一般樹脂製オイルゲージに使用されておりますポリカーボネート樹脂は、塗料に対しては極めて弱く、塗装時のシンナー雰囲気下でもクラックが入る恐れがございます。対策として、本体に透明ナイロン樹脂を使用したSタイプをご用意致しております。Sタイプに対応しているのは、下記の製品です。
KC-S型、KD-S型、KIS-S型、KMS-S型、KL-S型、KDL-S型
これらの製品は、あくまで、塗装環境下での対応製品です。シンナー系溶剤を使用する場合は、こちらをご参考ください。
消防法への対応について?
弊社で消防法への対応品といたしまして各種AV型オイルゲージを御用意致しております。
AV型は本体内部に自動ストップ式のバルブが内臓されており、ゲージ管が破損した場合に自動的にタンクからの液漏れを防ぐ事ができます。(消防法につきましては、各自治体で若干の違いのある場合があります。御確認の上、御使用ください。)AV型にはKLM-AV型KLM-AVL型(L型)、KLM-AVI型(タテ型)、KLM-SAV型(ステンレス製)、KLM-FAV型(鉄製)また、AV型、SAV型、FAV型にはアダプターを装着する事ができます。(その場合は各KLM-AVA型、KLM-SAVA型、KLM-FAVA型となります。)
屋外で使用できるオイルゲージは?

御使用になる液種や温度、圧力、振動の有無等の条件により御推奨できる製品が変わりますが主に以下の製品が対応できます。

製品名 通常品での対応 一部、変更により対応 屋外仕様
KD型、KDM型
KC型、KCM型
KP型
KMS型、KIS型
KLA型 ×
KLPC-G型 ×
KLPC-PFA型
KIM型、KIM-AR型
KIM-ARS型
KLM-L型 ×
KLM-I型 ×
KLM型
KLM-S型

※上記の表は、あくまで目安です。参考程度に御考えください。
 御使用の際は必ず弊社に御確認ください。

KD型(KD型を含む弊社の丸型、長型一般用ゲージ)は切削油(水溶性)に使用できますか?
基本的に一部を除いてそのままでは、御使用いただけません。
これは弊社で一般用としておりますゲージの多くは本体にポリカーボネート樹脂を採用しておりますが、このポリカーボネート樹脂は一般的な鉱物油に対しましては問題ありませんが、有機溶剤やそれに順ずる物に弱いため合成油や添加剤等に対して非常に弱いという特性があります。
このため、切削油に御使用になられますと本体部にクラックが入るなどのトラブルの原因となります。

切削油に対する弊社の対応策としまして、特別仕様品としてポリカーボネート樹脂を透明ナイロン樹脂に変更する事で対応した製品を御用意致しております。
更に耐熱、耐薬品性オイルゲージのラインナップも御用意致しております。
これらのゲージで一般的な水溶性切削油のほんとんどに対応可能です。
御使用環境等にあわせた最適と思われるゲージをご案内いたしますので、お問い合わせください。
シンナー類に使用できるオイルゲージは?

シンナー類は製造メーカーにより内容成分が異なり非常に判断しづらい物となっております。
理由と致しまして、シンナー類は製造しています各メーカーにより内容成分が異なる為にパッキン類の選定が非常に困難になるためです。


※参考資料

A社 B社 C社 D社 E社 F社 G社
トルエン 71 66 66 65 50 30 25
酢酸エチル 20 12 20 10 15
酢酸ブチル 35 20 10
キシレン 15
ブチルアルコール 15 10
ベンゼン 30
メチルアルコール 11 11
酢酸アミル
酢酸イソブチル
メチルエチルケトン 30
トリクロルエチレン
その他

安全性から考え、現時点でシンナー類に問題無く使用可能なオイルゲージは以下の表となります。

KLM型(テフロンP/K仕様)
KLM-S型
KLM-SV型
KLM-SVA型
KLM-SAV型
KLM-SAVA型
KIM-ARS型
代表的な強酸類(塩酸、硫酸、硝酸)に使用できるゲージは?
いずれも濃度20%~35%までは想定した製品がございます。
塩酸20%及び硫酸30%はKLPC-PFA型のPPSボルト仕様
硝酸35%はKLM-S型のSUS316仕様
などを用意しておりますがいずれも取り扱いに細心の注意が必要な為、お問い合わせの上、十分に注意して御使用ください。
温度計付にできるオイルゲージは?

カタログに掲載されている以外のオイルゲージでも長形のオイルゲージのほとんどは温度計付にする事が可能です。

取付ボルトがM10のタイプのみ M10、M12いずれも取付可
KL型 ×
KLA-SN型 ×
KLPC型 ×
KLPC-K型 ×
KLPC-PS型 ×
KLPC-G型 ×
KLPC-PFA型 ×
KLPC-SF型 ×
KLPD型 ×
KLPD-PS型 ×

※KLPCシリーズ、KLPDシリーズの本体小型は除きます。

酸素(窒素、水素)に使用できるオイルゲージは?
弊社オイルゲージは気体に対してのご使用はまったく想定していません。
また、液体酸素などになりますと温度が-200℃以下になり、弊社のオイルゲージの使用限界を超えてしまう為、御利用いただけません。